仕事ができない人のフォローに疲れた…
なぜこんなに疲れるんだろう?
異常に仕事ができない人の相手って、めちゃくちゃ疲れますよね。
しかもその尻ぬぐいのために、自分が苦労しなきゃならないとか。
うんざりされる気持ちはよく分かります。本当に。
そこで当記事では、下記のような疑問を解消したいと思います。
◎仕事ができない人と接するにはどうしたらいい?
◎そもそも彼らはなぜ仕事ができないの?
仕事ができない人に疲れているのであれば、ストレス解消も兼ねて最後まで読んでみてください!
仕事ができない人に疲れるのは当然
仕事ができない人に疲れているということは、恐らく仕事を教える立場にある方だと思います。
そもそも物事を誰かに教えるというのは、かなりの労力を必要とする行為です。
自分ではなく、相手の理解度に合わせて説明をしなければなりませんから。
”人に教えるには、3倍理解しなければいけない”という言葉があるくらいです。理解力が低い、または理解する気のない人を相手にするなら、疲労感は何倍にも膨れ上がります。
仕事ができない人といると疲れる5つの理由
物事を人に教えることは負担の大きな行為です。
しかし、仕事ができない人を相手にする場合、疲労度がより大きなものになるのはなぜでしょう。
その基本となる4つの理由を解説します。
恐らく、あなたの身近にいる人も下記のいずれかに当てはまるはずです。
何度も同じ説明をしなければならない
仕事ができない人は、総じて理解力の低いケースが多いです。
以前に説明したことと全く同じ質問を4度、5度と繰り返し聞いてきたりします。
2度や3度までは不安や確認もあるでしょうから分かります。
しかし4度、5度も同じ説明を繰り返していると、教えるほうはうんざりしてくるものです。
メモ取れ!って思うけど、そういう人は取らないし取っても見返さない。
本人に仕事を覚える気がない
本来1番努力するべき本人に、仕事を覚える気がないのは、教える立場としては相当苛立ちます。
自分は悪くない!と保身的な態度で周囲のせいにするタイプは、教える立場でなくとも一緒にいるだけで疲れてきます。
そして同じミスを繰り返されると、疲れとストレスは倍増するでしょう。
理解力が低かったり、仕事そのものが向いてなかったりする。
その人のために自分の仕事が止まる
仕事ができない人は、何をやってもミスを犯します。
◎電話応対で説明や対応を間違える
◎営業先で無意識に相手を不愉快にさせる発言をする
◎遅刻が多い
などなど。
こうしたミスが発生するたびに、フォローする立場の人は自分の仕事を止めなければなりません。
本来終わるはずの仕事が規定時間内に終わらず、残業になればストレスはMaxでしょう。
入ったばかりの新人ならともかく、入社から半年~1年とか経ってたりする。
受動体で指示しないと動かない
常に指示がないと動かないのも、仕事ができない人に多いタイプです。
与えた仕事は作業的にこなせるけど、指示がないと何もしてない。
自分で考えて動けない人を動かすのは、管理側としてもひどく疲れます。
このタイプは使い方次第。その日にやるべき作業を朝一で全て伝えておけば、ある程度その通りにこなしてくれるはずです。
しかし、イレギュラーが発生したときに報連相を怠らないよう、念入りに指示しておきましょう。
問題が発生したときに自分から動けないのも、受動体タイプの特徴です。
自分ルールが強すぎる
自分ルールが強く、周囲には理解不能な対応をするタイプもいます。
このタイプはそもそもの価値観がズレており、何を言っても妥協してくれません。
教えても自分ルールに則って行動するので、何とかしようとすると教える側は憔悴しきってしまいます。
悪い意味でこだわり強い人はめんどくさいのです。
期待を裏切られ続けるから
仕事を任せるとき「これくらいはこなしてほしい」という期待を持ちますよね。
逆にいえば相手に一切の期待を持たなければ、疲れは軽減する可能性があります。
仕事ができない人の特徴9つ
仕事ができない人には、いくつかの特徴があります。あなたが「この人は仕事ができない」と感じる相手は部下・上司・同僚のどれでしょうか?立場によっても異なりますが、あなたを悩ませる仕事ができない人は、恐らく下記のいずれかに当てはまると思います。
自分が仕事をできない自覚がない
仕事ができない人の中には、自分が仕事をできていると思っているタイプがいます。
仕事ができないことに自覚がないため、改善も期待できません。またプライドも高いため、下手に指摘をするとトラブルになる可能性が高いです。
仕事に対する意欲がない
仕事や労働への意欲がなく、ただそこにいればいいと思っているタイプ。
成長意欲や効率性などを考える気もないため、成長が一切見込めません。このタイプは意欲がないため遅刻も多かったりします。
給料が貰えればいいと思っている
とりあえず出勤して給料がもらえれば、仕事はどうでもいいと思っているタイプ。
無駄に仕事を長引かせて残業代を稼ごうとすることもあります。
会社への貢献などは考えていないので、早く帰りたいと考える人にとっては多大なストレスとなる存在です。
本気を出せばやれると思っている
自分は本気を出していないだけ。そう自分に言い聞かせて改善を拒むタイプ。本気を出せばもっと早くできると考えていますが、本気を出すことは基本ありません。
また本気を出しても仕事ができる保証はなく、ただ逃げの言葉として使っているだけです。
何事にも反応が鈍く遅い
発達障害やアスペルガー症候群など何かしらの病気を抱えているケースもあるタイプ。
行動や言葉の認識などが人一倍遅いのが特徴です。話す速度などもゆっくりで、一般の人はイライラする場面が多いと思います。
コミュニケーション能力が低い
原則として仕事にはコミュニケーションが必要です。
組織の中で働くのであれば、他者との意思疎通は避けられませんよね。
コミュニケーション力が低い人は周囲への配慮などもできません。
結果として仕事を滞らせるケースが多いです。自分が怒られている理由を分かっていない場合も多く、教育担当者は相当の労力をかける必要があるでしょう。
思考が短絡的
「人数が増えれば業績も伸びるはず」など短絡的な思考しかできないタイプ。勢いだけの上司やリーダーに多く、具体的な改善案などは自分で考えられません。もし考えたとしても、それ自体が短絡的なので成果に結びつく可能性は低いです。
パワハラ思考が強い
例えば「目標を達成しろ!」「だからお前はダメなんだ!」など、目標未達に対して叱責のみで具体的な改善案を出せないのも、仕事ができないパワハラ上司の特徴です。
現場では優秀なプレイヤーだった営業パーソンでも、マネジメントは全然できないケースなどが該当します。教育者は仕事ができない人の気持ちも理解できなければ勤まりません。
失敗やミスを他人の責任にする
上司・部下・同僚を問わず、責任をすべて他人に押し付けようとします。自分の力不足は無視し正当化するので、とにかく周囲を引っ搔き回すタイプです。図々しいメンタルの持ち主なので、関わらないようにするのが最善。
もっと「仕事ができない人の特徴」について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
仕事ができない人に対する5つの対応策
相手が仕事のできないタイプでも、仕事である以上は何とかしないといけません。
理解力のなさや能力の低さはどうしようもありません。
しかし、教える側のストレスを軽減する方法はいくつか存在します。
その方法をご紹介します。
自分の「教える」勉強だと思って割り切る
仕事ができない人に仕事を教えるのはたしかに大変です。でも、そんな人を仕事ができるまでに育てあげられたら、教育者としての自信につながります。
教育は言葉を換えればマネジメントスキルなので、自身のマネジメントスキルの練習台と割り切ってしまえば、無為に疲れるという状況は打破できるでしょう。
仕事ができないタイプを「分析」して対策する
一言に「仕事ができない人」といっても、色々なタイプがいます。
◎理解できても処理能力が低く不器用なタイプ
◎そもそもやる気がないタイプ
◎言われたことしかしてくれないタイプ
◎自分ルールが強すぎるタイプ
などなど。
自分の身近にいるのがどのタイプかを分析することで、対応策も見えてきます。
具体的な指導法は状況によりけりです。
方法が分からなければ、マネジメントの書籍やセミナーに参加して学んでみるのもあり。
得意な仕事だけを任せるようにする
仕事ができない人にも「比較的得意な仕事」と「苦手な仕事」はあるものです。
他の人と比べて幅広い仕事ができない人には、本人が得意な仕事だけを任せるようにしましょう。
そうすることで余計な労力を払うことなく、人員を有効に活用できます。
アナタが部下で仕事のできない上司を相手にする場合も同様です。仕事ができない人は、人の上に立つよりも周囲の都合がいいように使われている方が役に立ちます。
簡単な仕事だけを任せる
得意な仕事もないようなタイプなら、メール作成や文字入力など単純な作業を任せるようにします。入力が遅い、誤字・脱字が発生するなどの可能性はあるため、緊急性や重要性が低い仕事を選ぶことが重要です。
チェックなど手間に感じるかもしれません。
しかしできないことを任せてトラブルになり、フォローせざるを得ない状況よりはマシでしょう。
本人と直接話してみる
仕事ができない原因が病気なのか、意欲なのか、能力なのか。
本人がどのような考えで行動しているのか。
これらの要素を把握し改善するために、本人と直接話してみるのも対処方法のひとつです。
人格や考え方に問題がなく、作業が遅いだけなら緊急性の低い仕事を任せるようにしてみましょう。
同じ気持ちの仲間を作って相談する
自分ひとりで抱え込むと、ストレスの吐き出しができず、アナタのほうが先に参ってしまいます。
仕事ができない人として認識しているのは、社内でアナタだけではないはずです。
何気ない雑談で同僚や先輩に相談を持ち掛けて、吐き出してみるいいでしょう。
もしアナタ一人であるなら、それはそれで問題です。
まずは現在の状況を上司や先輩に相談してみるといいでしょう。
解雇などはできないと思いますが、教育担当を増やすなどのフォローを受けられる可能性はあります。
やってはいけない仕事ができない人への対応
仕事ができない人が職場にいると「あの人、いらない…」「関わりたくない」「むしろ邪魔…」など、嫌悪の感情を抱いてしまう人も多いと思います。
その人のミスや失敗のフォローをさせられているのなら、そう感じるのも仕方ないかもしれません。そんな状況であっても、下記のような対応は更なる状況悪化を招く恐れがあるため避けるべきです。
放置する
仕事ができない人を迷惑だからと放置したくなる気持ちはわかります。
関われば面倒ごとばかりだから、関わりたくないとも感じるでしょう。
しかし仕事ができない人を放置して、その空気が社内全体に広がってしまうと「ハラスメント」として訴えられる恐れがあります。裁判になれば「仕事ができないから」という理屈は通用せず、慰謝料を請求される可能性もあるでしょう。
無視する
上記と同様に無視することもハラスメント行為に該当します。集団が個人に対して孤立させる、あるいは必要な情報を与えないといった行為をした場合は、総じてハラスメントとして認定される可能性があるんです。
仕事ができない人が悪い!と思うかもしれません。
しかし法律においては「仕事ができないのは本人ではなく使う側の問題である」という認識が強いです。
嫌がらせをして辞めさせようとする
お前なんかやめちまえ!と直接嫌がらせをするのは1番やってはいけない対応です。
パワハラは上司と部下以外にも、先輩と後輩や専門家と素人などの立場でも成立します。
職場上で立場や状況を利用してそのような嫌がらせをして、本人が精神的に病んでしまったら大問題。
その原因があなたや会社全体にある!と言われて訴えられれば、さらに大事になってしまうでしょう。
仕事ができない人は上手く活用するべし!
仕事ができない人と自分が同じ給料をもらっていると考えると、苛立ちが湧き上がってくることもあるかと思います。
ですが「バカとはさみは使いよう」という言葉があるように、接し方次第で負担を経験することは可能なのです。
それが部下でも上司でも同僚でも。
仕事ができない人は単純なタイプが多いため、意図的にコントロールするのは容易です。
上手く扱って、都合のいいように利用してやりましょう。
まとめ
”仕事ができない人”と”仕事に慣れていない人”は根本的に違います。
仕事ができない人が仕事をできるようになることは、基本的にありません。
まともに接すると疲れるだけです。
なので、仕事をできるようにさせるのは諦めて、適度な距離感を保ちながら、上手に扱う方法を見出したほうが生産的でしょう。
フォローしなきゃ!!という責任感を手放すだけでも、相当楽に感じるはずですよ。