今回は、対話時のちょっとしたテクニックについての内容が中心です。
前回の記事では、コミュニケーションをする上で意識するべき点について解説してみました。
「円滑なコミュニケーションができる5つの考え方」を実践して、多少変わったという人も、やったことないからよく分からないという人もいるかもしれません。
でもぶっちゃけ、コミュニケーション能力の向上とか、会話力の上達というのはコンテンツを読むだけでできるようになるものではないです。
あくまでも知識として持っておくとよいレベルの話であって、本格的に会話上手、コミュニケーション能力向上をするためには、実践していくしかありません。
それなりに傷つく覚悟もしておいてください。
人間関係では、嬉しいこと・嫌なことなど含めてのコミュニケーションが必要なのです。
おいしい思いだけしたい、嫌なことはしたくないというのは通用しません。
その「嫌なことはしたくない」を繰り返してきたからこそ、現在コミュニケーションに困っているのですから。
本気で変わりたいなら、メンタル紙だからなんて言い訳は止めてください。
苦手は現在できないからこそ苦手なのであって、楽にこなせるようになれば楽しくなるものです。
■身振りや手ぶりを付ける
コミュニケーションは言葉と並行して、それ以外の媒体を利用するとより効率的(リアル)に情報を相手に伝達することができます。
状況や感情を表すとき、それに合わせたジェスチャーなどを取り入れてみてください。
相手に伝えやすくなると同時に、自分でもしっかりと状況を再確認するツールにもなります。
ただし、あまり大げさにやると鬱陶しがられるので、注意してください。何事も適量が大切です。
■自分をネタに落とし、相手を持ち上げる
これは会話やコミュニケーションが上手い人の特徴の1つです。
まず相手を不愉快にする人の話し方の特徴は、相手を落として自分を持ち上げる道具に使う。
あいつは自分がいないと何にもできないんだ!
みたいな発言がそれに該当します。
ほら、身近な友達や上司にドヤ顔で言われるのを想像してみてください。
ね、イラつくでしょ。
これが相手を不愉快にする話し方です。
逆に相手に好印象を与える人は、相手を持ち上げて自分を落とします。
オレは苦手なんだけど、こいつは天才的に上手いよ。
その才能を交換してほしいっていつも頼んでんのに、ダメだって言われるんだよ。
あれもできて、これもできて、なんでもできるくせにさ!
みたいな感じです。
あくまで会話としての例なので若干軽いですが、こんな感じで言われると内心ちょっと嬉しくなりませんか。
表現の方法はさまざまですが、相手を持ち上げて自分を落とすという会話は基本的に好まれます。
自分が下なんて嫌だ!と思うかも知れませんが、上下にこだわっていたら、いつまでたっても認めてもらえないんですよ。
自分から謙虚になれる方が不思議と人望を集めます。
クレームが出た?そんなの俺にまかせとけーい!
という上司と
↑こういう上司
どっちが好ましく感じますか?
※画像では美女を採用していますが、現実はどちらも基本はオッチャンだと思います。
え?Dの話し方が不愉快だって?
お前はオレがいないと何にもできないんだから、黙って読んでればいいんだ!
そして常連になればいいんだ!お願いします。
■相手の目を見ない
さて、これはどうでしょう。
相手の目を見て話せ!と、言われた人も多いと思います。
コミュニケーションにおいて、視線は1つのツールです。
ただ、常に相手の目を見て話すと威嚇と取られてしまい、逆に避けられる場合があります。
適度に視線を合わせることは大切なので、時折相手の首元や額などに焦点を合わせてみましょう。ナチュラルに視線を合わせているように認識されます。
あなたが男性で相手が女性の場合、胸元に視線を合わせると、ナチュラルに軽蔑されます。
ぜひご賞味あれ。
■話題に困ったら、過去の話を思い出す
少人数で話していると、どうしても話題に詰まることがあります。
そういうときって、誰かが別な話題を振ってくれるまで無言でいるという人もいるんじゃないですかね。
大体の場合、その場にいる全員がそう思っています。誰か話題を!!って。
合コンとかなら、そこで雰囲気を変える話題を出せる人間が注目を集めます。会議とかでもそうですが。
話題の作り方は状況によりけりですが、それまでの話をおさらいして思い出すと、別の側面の話題が見えてきます。
さっきこんなこと言ってたけど、あれってどんな風にするの?
これまでの内容ではこうなっていたけど、こういう方向性はどうだろう?
などなど。
これに関しては意識をしながら場数を踏めば、ある程度こなせるようになるでしょう。
プロ級になると、自分で全体の雰囲気をコントロールできるようになります。
■相手の外見から話題を作る
意識編でもお話しした、相手の趣味嗜好を読み取る手段の1つですね。
話しの内容からの推測も大切ですが、相手の身に着けているものから話題を作り出すのも、コミュニケーションを円滑に図る方法になります。
有名なブランドやキャラクターグッズ、はたまた相手のバッグについている缶バッジのデザインまで。
全てがコミュニケーションツールとなり得る情報ばかりです。
会話の中から相手の趣味を探るよりも、直接的でわかりやすいためオススメします。
ほら、身に着けているものから話題を作って!
■相性がある
コミュニケーションが苦手だと自覚している人から見ると、コミュニケーション能力が高い人は万人と仲良く打ち解けられると考えているかもしれません。
ですが、実際はそんなこともないのです。
1流の営業マンやカウンセラー、コンサルタント、弁護士など言葉を武器に戦う人でも好き嫌いはあります。
あくまで仕事で金銭が発生するからこそ、自分を抑えて苦手な人とも付き合っているに過ぎないのです。逆に、そういう人ほど好き嫌いがはっきりしており、付き合う人間と付き合わない人間を明確にしています。
どんな人同士でも相性があり、どうしても相容れない相手というのは存在するのです。
万人と仲良くなれない、コミュニケーションが取れないからといって落ち込む必要はありません。
だからといって、相手と意思疎通できないのは相手が悪いんだ!と自己中心的に考えてしまうと、ずっと今のままです。
あくまでも理論上であって、基本はあらゆるトラブルは自分に原因がある!と意識して改善点を探した方が、滞りなく進歩できるでしょう。
■まとめ
コミュニケーションは相性と場数と慣れが軸にあります。
そこに自分の価値観や話すときの意識などが反映してくるものです。
慣れないうちは上手くできず、喧嘩やトラブルになることがあるかもしれません。
しかし、それは本来当たり前のことで、ネット社会の発展の影響で経験する機会がなかっただけです。あるいは単純に人との関わりが少なかったか。
繰り返し行って経験を重ねれば、誰でもコミュニケーションを円滑に行えるようになれます。
こんなのも読むとコミュニケーション力上達するかもよ!