「最近話題のタクシーハラスメントってなに?』
「タクシーハラスメントに遭ったらどうすればいいの?」
タクシーハラスメント(タクハラ)について、お調べ中でしょうか?
ども、Dです。
何かとハラスメントの種類が増殖を続ける中で生まれた『タクシーハラスメント/タクハラ』
言葉の通り、タクシードライバーと乗客間で発生する嫌がらせやハラスメント行為の総称です。
内容はセクハラ・モラハラ・パワハラなど、じつにさまざま。
とはいえ自分が実際にタクシーハラスメントに遭遇してしまったとき、何をどうすればいいのか分かりませんよね。
この記事では、タクシーハラスメントの概要から対処・対策を知りたい人に向けて、具体的な事例を交えつつ、それぞれの対象方法についてご紹介します。
タクシーを利用する場面はあらゆる人に発生することなので、直近では関係ない人も知っておいて損はありませんよ。
1.タクシーハラスメントとは何ぞや
タクシーハラスメントは、タクシードライバーが乗客とタクシー内で1対1のときに発生するケースが多いです。
ドライバーから
業務に関係のない説教や差別をされた
性的な質問をはじめ強制的にホテル街に連行された
など、幅広いハラスメント行為が存在しています。
タクシー内は密室かつ孤立した空間なので、こうした行為の発生率が非常に高くなるんです。
1-2.被害者はほとんどが女性である
タクシーハラスメントの被害に遭う人は、大半が女性です。
例えば、タクシーに男女二人で乗った場合
男性が降りたあとで、運転手の態度が豹変した…
なんてケースもあります。
上記以外にも
『連絡先を言うまでタクシーから降ろしてくれない』
『しつこく食事に誘われて怖い思いをした』
という人も少なくありません。
密室かつ孤立した閉鎖空間であり、目的地の裁量がドライバーにあるタクシー内は、女性にとって非常に危険な条件が揃っているというわけです。
実質、男性の部屋に女性一人で入ってるのと変わりませんからね。
2.タクシーハラスメントの内容・具体的な事例
タクシーハラスメントの実情については
TwitterをはじめとするSNSなどで情報が発信されています。
飲み会の後、電車がなくてタクシーに乗ったら、君のようなスーツの女性っていやらしいよね。脚が堪らないね。って言われて、怖くなって手前の繁華街で降りるって伝えたら、そんなとこに住んでるんだ、遊び人なんだね、と。最高に気持ち悪かった。#タクシーハラスメント
— マートル (@biacatblue) September 20, 2016
運「ああいう危ない運転するのは決まって女なんですよ!」
私「女の私に向かってよく言えますね」
運「ちゃんと運転して欲しいから女のお客さんには注意することにしてるんです」
私「それ偏見ですよ」
運「いえ事実です」
私、降車するまで10分ほどずっと説教。
#タクシーハラスメント— 上川多実 (@yoshamushi) September 21, 2016
たしかに、夜タクシーに一人で乗ると「いい身分だな」的なことを遠まわし・直接的問わず言われることが多い。必要なこと以外話さないでほしい。自動運転か、せめて後部座席と運転席の間にきちんとした仕切りが欲しい。 #タクシーハラスメント
— matsue236 (@matue236) September 20, 2016
ソープ街からタクシーに乗った時
運転手「どこの店?名刺頂戴!」
小林 「それ聞いてどうするんですか?」
運転手「遊びに行ってやろうかなって」
小林 「タクシーの運転手ごときの給料で来れるような価格帯の店じゃないんで無理ですよ」
— 時代と寝る女小林 (@tubaki2525) September 22, 2016
セクハラ系のいやな思いをしたのもたびたびあるけど、それより猫を動物病院に連れていこうとして乗ったときに、延々と「戦後すぐに猫を食べた話」を詳細にする運転手にあたったことがあって、あれが一番怖かった #タクシーハラスメント
— ひすい (@darksengoku) September 21, 2016
意外と被害に遭っている人は多く、以降トラウマになりタクシーに乗れなくなった人や必ず相乗りにするようになった人などもおり、より深刻な問題になりつつあるのです。
さらにタクシーハラスメント行為の内容を深く掘り下げていきませう。
2-1.目的地の前に無理やりタクシーから降ろされる
ガラの悪いタクシードライバーが、気に入らない乗客や移動距離の短い乗客を、目的地に到着する前に無理やり降ろさせるというもの。
タクシードライバーは歩合の比率が高く、その日の売上で給料にも大きな差が生まれます。
そのため、移動距離が短く稼ぎにならない乗客に対して、冷たく扱う運転手も少なからず存在するんです。とはいえ、移動距離が短いということは最悪徒歩でも帰れる距離。
他のハラスメントに比べて、腹は立ちますが身の危険という意味ではマシな部類といえますね。
いやもちろん腹は立つし、降りた後は当然タクシー会社と運輸局にクレームの電話ですよ?
2-2.運転手から説教される
若い女性客や妊婦などに対して
いいご身分だな
妊婦は歩くべきだ!
こんな時間まで女性が外を出歩いちゃうんぬんかんぬん
などの余計なお世話を焼いてくる行為の総称。
三兄弟かお前たち
このタクハラはケースバイケースで、親心や親切心から言っている場合もあるので一概に余計だ!とは言い切れません。が、今のご時世は昔のように人情味あふれたコミュニケーションも疎まれるんです。
タクシードライバーの皆さん
乗客と会話を楽しみたい場合は相手をよく観察して、話しても大丈夫そうかどうかをしっかり見極めてからにしてくださいね。
普段一人で寂しいのは分かりますけども。
2-3.運転手に差別される
運転手が乗客の国籍や性別によって、あからさまに態度を変えるタクシーハラスメント。
ジェンダーの問題もさることながら、お客を差別できる仕事などこの世には存在しません。
差別の内容や発言によっては、タクシー会社やドライバー本人を名誉棄損などで訴えることも可能です。
危険だと感じたときは、すかさずスマホの録音機能などを準備しておきましょう。
2-4.乗客の命に危険がおよぶ運転をする
タクシー運転手には、乗客を安全に目的地まで運ぶという義務があります。
その点において交通ルールを無視して、スピード違反や危険運転をするタクシードライバーも稀にいるんです。
こちらもタクシーハラスメントの一種となり、最悪の場合は事故で死傷者が出てしまう可能性もあります。あまりに危険な場合は目的地にたどり着く前に降りて、別のタクシーを呼びましょう。
2-5.乗客の自宅住所をカーナビに登録する
女性の乗客が自宅を目的地としたとき、カーナビに個人住所を登録するタクシーハラスメント。
個人情報は業務以外で利用することはできませんし、当然違反行為です。
女性客のなかには、自宅住所がバレる恐怖から、自宅から少し距離のある場所を目的地に指定しているケースもあります。
好かれてもいない相手の住所を知ったところで、どうしようもないと思うんですけどね。
あとそういうタクシードライバーは不特定多数の女性に同じことをしているでしょうから、途中からどれが誰の住所かも把握できてない気がします。
2-6.電話番号など個人情報を言うまで降ろしてくれない
上記よりも質が悪いタクシーハラスメントがあります。
それは
『電話番号など個人情報を言うまでタクシーから降ろしてくれない』
という行為。
ただ住所がカーナビに登録されるのではなく、あえて情報を聞き出そうとするあたり、明確な悪意や下心を感じますよね。
いざというときに備えて、通話アプリなどで使い捨ての電話番号を取得しておくと、役立つかもしれません。緊急を要する場合は、その時点で警察に通報あるのみ!
2-7.運転手からセクハラやモラハラをされる
タクシーの運転手から性的な質問や話をされたり、モラルに反する発言をされた場合、タクシーハラスメントよりも先にセクハラやモラハラが成立します。
タクシーという閉鎖空間で、男性からそういう発言をされるのは、女性からすれば非常に怖い状況だと思います。
あまりにひどい場合は、はっきり不快である旨を伝えましょう。
『そういう話は不快なのでやめてください』
『タクシー会社にクレームの連絡をいれるので、お名前を教えてください』
などなど。
大体のドライバーはここで怖気づいて黙ってくれるでしょう。
それでも止まらない場合は、警察に通報することも選択肢に入れざるを得ませんね。
3.タクシーハラスメントで多いのが『セクハラ』
じつはタクシーハラスメントの中で多いのが、このセクハラなんです。
先述した通り、タクシーは密室の閉鎖空間。いわばカラオケボックスみたいなものです。
そこに女性と2人っきりになるわけですから、本能むき出しな勘違い野郎は変な気を起こしやすくなります。女性乗客に対して卑猥な発言や質問をしたり、性的な関係を迫ったりね。
実際のタクシー内では、どんなセクハラが多いのか、代表的な事例と対処方法を紹介しておきましょう。
3-1.女性客を食事やホテルに誘う
女性客に対して
『晩御飯一緒に行こうよ』
『このまま一緒にホテル行こうよ』
など、あからさまな下心全開でお誘いをかけてきます。
当然断るわけですが、タクシー内の主導権は基本運転手にあるので、危険度が高いのは言うまでもありません。
もし身の危険を感じたらすぐに降りて、警察とタクシー会社と運輸局に連絡しましょう。
3-2.意図的にホテル街に連れ込まれるケースも
断っているにも関わらず、強制的にタクシーをホテル街に向かわせるドライバーもいるそうです。
ここまでくると刑事裁判が必要になる案件なので、早々に逃げるべき。
途中で警察に連絡してしまうのもありでしょう。
乗客が望んでいないところに無理やり連れていくのは、普通に拉致や誘拐と同じですから。
3-2-1.対処方法
とはいえ、仕事の帰りが遅い女性はタクシーを使わないというわけにもいきませんよね。
そこでタクシードライバーから性的な関係を迫られる恐れがある状況での、対処方法を紹介します。
3-2-2-1.目的地までのルートを乗客が指示する
運転手がどさくさに紛れてホテル街にタクシーを向かわせようとする危険があるので、目的地までのルートをすべて乗客が指示しておきます。
指示した道以外は認めず、必ず指示通りに走るようお願いしておくのです。
通いなれた地域でなければできない対処ですが、そのエリアに土地勘がある女性はぜひ試してみてください。
『こっちのほうが早いから~』
とか言ってホテル街に向かう悪徳ドライバーもいるので、そういう提案は基本却下する方向で!
ただ本当に親切心から言ってくれてるドライバーさんもいるので、相手によって返答を変えるといいでしょう。
3-2-2-2.変な道に行きそうになったらすぐに降りる
土地勘がないエリアで乗客の指示を無視して変な道に行きそうな場合は、すぐに降ろしてもらいましょう。
状況によりけりですが、運転手の様子や発言に異変がある場合は、大抵ろくでもないことを考えています。
身の安全を第一に考える必要がある場合は、真っ先にタクシーを降りることをオススメします。
何でもない場合もあるから、状況をしっかり見極めるのは大前提ね!
3-3.女性客に性的・下世話な話や質問をする
タクシー内で女性と2人っきりになった途端、下ネタや性的な質問など典型的なセクハラ行為をしてくるドライバーも存在します。
単純に話題として振っている場合もありますが、今のご時世はリスクが高すぎる選択です。
3-3-1.対処方法
ドライバー本人に悪意や下心があるかどうかはともかく、そうした話題を不快に感じたときは、次の対処方法を試してみてください。
ただ話題選びが下品なだけのドライバーなら、どれかの方法で対処できると思います。
3-3-1-1.無視する
変な質問や話題は、すべてスマホを触ってる振りなどをして無視しましょう。
一番手っ取り早く、確実な方法です。
もしイヤホンなどを持っているのなら、目立つようにつけておくといいでしょう。
それだけで下ネタを吐く運転手は、相手にしてもらえない虚しさを一人で噛みしめることになります。
3-3-1-2.常に別の話題を振り続ける
もし何か話をし続ける必要がある状況なら、逆にこちらから質問を投げ続けましょう。
相手主導の話をしたくないときは、延々と質問や話題を振り続けるのが必勝法です。
変なことを考える余裕も持てないくらい、頭をフル回転させてあげましょう。
3-3-1-3.何かに集中しているふりをする
結果的には無視することになるのですが
◎読書
◎スマホ
◎仕事
など、何かに集中して話しかけづらい雰囲気を意図的に作っておく方法です。
基本的に話しかけた言葉に対して返答がなければ、それ以上に会話が続くことはありません。
3-4.乗客の体に直接触る
タクシーハラスメントに遭ったことがある人のなかには、ドライバーから直接身体を触られたケースもあるとか。
どんな状況でタクシードライバーが乗客に触れるのか、いまいちイメージが付きませんよね。
とはいえ、そんな状況になったときの対処方法はほぼ一択!
3-4-1.直接触られたときの対処方法
明かな下心のある触り方である場合は、極限の不快感を表情に出して通報あるのみです。
そういう人は変な勘違いをしているケースが多いので、さっさと警察に頼るのが一番。
もちろん、お釣りをもらうときとかにたまたま手が触れて
セクハラ!タクシーハラスメント!!通報よ!!
なんてのはナシですよ?
3-5.女性運転手が乗客からタクシーハラスメントに遭うケースも
タクシーハラスメントの被害に遭うのは、乗客だけではありません。
最近は女性のタクシードライバーが、男性客からセクハラやモラハラを受けるケースも増えているんです。
基本的な状況は同じですが、女性のタクシードライバーの場合は、目的地まで運ぶのが仕事なので乗客ほど身軽に逃げることはできません。
もし男性客が下心を持ってホテル街を目的地に指定した場合、運ばざるを得ないのです。
そういう状況に備えて、女性ドライバーは護身用のアイテムを携帯しておいたほうがいいかもしれませんね。
4.タクシーハラスメントに遭ったときの対処方法と対策
タクシーハラスメントはセクハラに限らず、客・運転手という立場を利用した『パワハラ』や『モラハラ』など、あらゆる種類のハラスメントを含んでいます。
こうしたタクシーハラスメントに遭わないため、また遭ってしまったときの総合的な対処方法について知っておいてください。
これを知っておけば、ハラスメントの遭遇率を下げるのと同時に、いざというとき自分の身を自分で守れるようになります。
4-1.まずはタクシー会社が行政処分事業者に入っていないかチェック!
過去にタクシーハラスメントなどで行政処分を受けた会社を、国土省が運営している『自動車総合安全情報』というサイトで調べることができます。
タクシーに限らず、バスやトラックなどさまざまな自動車サービス会社の履歴を調べられるサイトです。
現在は改善している会社も多くありますが、一つの指標として近辺のタクシー会社を調べておくといいでしょう。
あわせて、評判がいいタクシー会社もピックアップしておくと、タクシーハラスメントに遭遇する確率をぐっと下げることができます。
4-2.乗客/タクシー内で身に危険を感じたときにするべき行動
乗客側の立場からみて、タクシーの男性ドライバーからセクハラやモラハラ・パワハラなどを受けたときに、確実に取るべき行動について紹介します。
タクシーを降りたあとに役立つものばかりなので、被害の内容に関わらず実行するようにしておきましょう。
4-2-1.タクシードライバーの名前を記録する
タクシー会社は呼んだ段階で分かっていると思うので、そのドライバーの名前を記録しておきましょう。
タクシーであれば、車内に『●●が運転を担当します』みたいな名札が設置されているはずです。
いざクレームを出すときに、名指しができれば責任回避をされる心配もありません。
4-2-2.スマホのレコーダーか録画をオンにしておく
タクシーハラスメントに該当する言動をされたときは、スマホの録音機能をオンにしておきましょう。
物的証拠になりますし、場合によってはタクシー内でセクハラなどの抑止力になってくれます。
録音されてると分かれば、余計なことは喋れなくなりますからね。
世の中には『眼鏡型カメラ』なども存在するので、興味がある人は調べてみてください。
4-2-3.タクシーの車体ナンバーを覚える
タクシーを降りた後、タクシーの車体ナンバーを覚えてきましょう。
どのタクシーに乗っていたドライバーかの証拠になります。
車体ナンバーはタクシーの屋根にある表示灯や、車体の横に記載されているケースが多いです。
あるいは車内にあるエコーカードというハガキを見れば、日付と車体番号が確実にわかります。
記憶力に自信がない場合は、走り去る前にタクシーを撮影しておきましょう。
降りる前の段階でスマホのカメラをセッティングしておけば、確実に撮影できます。
何にせよ、タクシーハラスメントに対してクレームを出す場合、物的証拠が多いほど有利なんです。
4-2-4.タクシー会社に連絡する
タクシーハラスメントを受けた翌日などに、そのタクシー会社にクレームの連絡を入れましょう。
それだけでどうこうなるものではないですが、下記で紹介している運輸局などに通報する旨を伝えれば、何かしら謝罪の誠意を見せてくれるかもしれません。
どちらにせよ、二度と同じタクシー会社は使わないほうがいいでしょうけど。
4-2-5.運輸局に連絡する
運輸局は介護・個人・会社など、さまざまなタクシーを管理・管轄している機関です。
タクシーハラスメントを受けたら、所轄の運輸局『旅客第二課』に、車体番号・ドライバー名・タクシー会社を伝え、被害内容を報告しましょう。
自分の名前や連絡先も伝えたほうが効果的ですが、匿名での通達もできなくはありません。
が、動いてもらえる可能性は低くなるでしょうね…
4-2-6.タクシーセンターに連絡する
タクシーセンターは、タクシー業者の営業・運営などを管轄している公益財団法人です。
タクシー業者の管轄のほか、以下の適正化事業も行なっています。
・タクシー乗り場の設置や運営
・タクシー運転手の指導及び研修
・タクシーに対する苦情・クレームの受付や忘れ物の受付窓口
・優良運転者表彰
・共同休憩所の設置
などなど。
その他、タクシー運転手になるための『地理試験』の実地も管轄している組織です。
いわば自動車教習所の強化版。
タクシー会社・個人タクシーを問わず、タクシーセンターから営業認可を受けなければ、指定の地域内で営業を行うことはできません。
そして事業内容にもある通り、タクシー運転手に対するクレームも受け付けています。
タクシーハラスメントを受けたことを報告すれば、該当業者に注意喚起及び何らかの対処をしてくれるかもしれません。
その際に先ほど書いた、車体番号や運転手の名前といった具体的な情報があると、有利に立ち回れる可能性が高くなるんです。
なおタクシーセンターは各都道府県だけでなく、市区町村でも担当が分かれているので、連絡は所轄のタクシーセンターに入れてくださいね。
他のエリアは【エリア名+タクシーセンター】で検索してください!
ここに全部書くのはさすがにめんどくさい!
5.女性運転手/タクシー内で身に危険を感じたときにするべき行動
ここまでタクシーハラスメントは主に乗客側の立場で対策方法や注意すべき点を挙げてきました。
しかし、ちらっと触れた通り、タクシーハラスメントはモラルのない男性客から女性ドライバーに対して行われることもあるんです。
深夜帰りの酔っ払いとか多そうなイメージを勝手に持っています。
密室で閉鎖空間、しかも女性と二人って点は、乗客・運転手どちらの立場であっても変わりません。すなわち、性別が入れ替われば立場も入れ替わります。
そんなわけで、ここからは男性の乗客からタクシーハラスメントを受けた場合について、ひとつずつお話していきましょう。
5-1.ドライブレコーダーのスイッチは確実につけておく
タクシーであればドライブレコーダーは必須アイテムです。
というより、移動距離や目的地の認識違いによるトラブル回避のため、元々常備されているところがほとんどでしょう。
もし任意でスイッチを変更できる場合は、怪しい乗客が乗ってきた時点で確実にオンにしておいてください。何かあったときの物的証拠になりますし、相手へのけん制にもなります。
さらに可能であれば、タクシーハラスメントに該当する言動が増えた時点で、ご自身のスマホなどでも録音しおけば、なお安心です。
5-2.緊急時はタクシーから降りて警察を呼ぶ
世の中にはタクシー運転手を狙った強盗なんていうのもいます。
セクハラやパワハラに限らず、物理的に刃物で金銭を要求してくる悪党も少なくありません。
もし身の危険を感じたら、なりふり構わずタクシーから降りて警察を呼んでください。
仕事だしお客さんを怒らせないようにしないと…
という責任感も大切ですが、それが全てではありません。
世間一般の『お客様』は、従業員に危害を及ぼすことはないです。
もし危害を及ぼしてくるのであれば、それはお客様ではありません。
ただの犯罪者ですから。
犯罪や違法行為に巻き込まれそうなときは、警察に通報あるのみ!!
5-3.人通りの少ない道は通らない
性に飢えた男にお酒が入っていたりすると、女性ドライバーに対しても変なアプローチをしてくる場合があります。あえてホテル街を目的地に指定して、そのまま連れ込もうとするとか。
その場合は放置して走り去ればいいです。
しかし、金銭目的な人間が人通りの少ない道などを指定し、そこでタクシーごと奪って逃げていくなんて可能性もゼロではありません。
例えば深夜勤務などで不安なときは、同じ目的地でも人通りが少ない道は選ばないようにカーナビの設定をいじるなど工夫をしておきましょう。
6.タクシーハラスメントが発生する原因
タクシーハラスメントが発生する原因には、いくつかの要素が複雑に絡み合っています。
もちろん、タクシードライバー個人のモラルや価値観の問題もありますが、それ以外にもタクシーハラスメントを発生しやすくしているポイントがあるんです。
6-1.タクシー内は密室でセクハラやモラハラが発生しやすい環境
タクシーは完全に外部と遮断されていて、個人間のセクハラやパワハラが発生しやすい環境です。
片方が相手に対して下心や見下し・馬鹿にしたような視点を持って接した場合、ほぼ確実にタクシーハラスメントが成立します。
そのため同じタクシー内でも、乗客が2人以上いる場合などは、ハラスメントが発生する確率も低いと思います。基本は1対1のとき。
誰にも会話を聴かれていないという変な安心感から、強気に出る人が多いのです。
SNSとも似たようなイメージでしょうかね。。
6-2.タクシードライバーの性質
ドライバー側から起こるハラスメントに関しては、タクシードライバーに集まりやすい人材の性格というか性質というか、その辺りも関係していると思います。
明確なデータとかはないですし、そもそも数値ができるものではないですけどね。
6-2-1.感じが悪い人も一定数存在する
タクシードライバーになる人って、大前提は『集団で仕事をしたくない人』です。
できる人ならインセンティブで大きく稼げる仕事!
なんて触れこみもありますが、基本的に実力でガンガン稼ぎたいって人は、タクシーより不動産とか保険の営業に行くでしょう。
タクシーにも営業の要素はありますが、恐らく選ばれる理由は『原則一人で進められる仕事』だからではないですかね。
もちろんお客さんとのコミュニケーションは必要ですよ?
で、そうした人たちのなかには
◎気弱や職人肌で一般企業が合わないという人
◎年齢的に他の仕事に就くのは難しい人
◎単純にタクシーが好きな人
などもいます。
ですが、若手でタクシードライバーになる人の多くは「一人でマイペースに仕事がしたい人」です。
理由はさまざまですが、その中には一定数『社会不適合者』と呼ばれる、感じの悪い人もいます。
さらに性質が悪いタイプだと、異性と出会える機会が多く、かつ二人っきりになれる合法的な環境ができるからという考えから、タクシー運転手をしている輩もいるんです。
それは当初の理由ではなく、はじめてからそうなっていったんでしょうけど。
マイペースに1人で仕事ができるという面は、人間関係を避けるという点ではいいんですが、いざ犯罪が起こったときは、閉鎖空間で誰にも助けてもらえないリスクを抱えてるんですよね。
6-2-2.タクシーハラスメントをするドライバーはほんの一部
さて、ここまでタクシーハラスメントについて散々書いてきましたが、大前提として『そういう変なドライバーはごく一部』です。
基本的には気のいいおじさんや親切な運転手ばかり。
これはタクシー会社の教育なども影響しているかもしれません。しかし一部の問題ありな人のせいで、何もしてない人たちまで悪者みたいに思われてしまっています。
アナタがタクシー運転手と話すのが苦ではないのであれば、色々質問してみてください。
タクシー運転手は本当に色々な人を乗せて、色々な人の話を聞いてるので、そんじょそこらの人たちより面白いネタを話してくれます。
総合的に見れば『タクシー』ってサービス自体は、バスよりも早くて、個人ベースで利用できる非常に便利な存在です。
タクシーハラスメントに関して注意はすべきですが、タクシーそのものを避ける必要は全くありません。万が一そういった被害に遭った場合は、然るべき行動をしてくださいってだけです。
まとめ
世の中にたくさん生まれてくるハラスメント。
その中で話題になりつつあるタクシーハラスメントは、まとめると『タクシー内で発生するパワハラ・モラハラ・セクハラの総称』です。
今後はタクシーセンターやタクシー会社の教育で改善されることを願うばかり。
が、ビジネスモデル的にドライバーが増えるほど比例して売上も高くなるので、会社的にはやっぱり人数を増やすことに重点を置くような気はします。
頻繁にタクシーを利用する方や女性でドライバーをしている人は、いざという時の防犯対策を個人的にでも行っておくようにしてくださいね。