最近フリーで活動する人、増えましたよね。
特にライターは素人からプロまで、ここ3年くらいで爆発的に増加したといっても過言ではないでしょう。
何を隠そう、Dもその爆発に便乗した1人ですから!
まあ、体調的に再就職が難しかったというのもあるのですが…。
そんな時代の影響もあってか、ネット社会の進展のせいかはわかりませんが、フリーライターに仕事を任せる企業も大変多くなっています。中には上場企業もちらほら…。
ですが、フリーライターとクライアントの間には色々なトラブルが発生します。
理由は人同士の相性か、金銭面がほとんど。なぜこれらのトラブルが発生しやすいのか、またどうすれば回避できるのか。
今回はそんなフリー側とクライアント側が語りたくはないけど、知っておきたい内容でお話していきましょう。
一応Dがフリーのライターなので、内容的にはフリーライターを軸に書いていきます。
■クライアントがフリーライターに仕事を依頼する理由
まず、クライアントとなる企業(あるいは個人)が外部のフリーライターにライティングを依頼する主な理由は以下のようなものです。
◆外部依頼する理由と難易度
1.アフィリエイトの集客に向けての記事量産:難易度低め
2.自社のサービスや商品に集客するため:難易度高め
3.オウンドメディア運営のためのコンテンツ作成:難易度高め
4.クライアント自身がHP制作などを主に受注しており、そのサイトに掲載するSEO対策用の記事:難易度は中程度だが、ニーズのキャッチが難しい
5.書籍作成にあたっての人材不足
6.社内報などで伝達率(わかりやすい)の高い文章が欲しい
7.メルマガなどの拡散目的の文章
8.発注者自身がライターで、利益拡大のため案件受注後に中間マージンを取って作業を外部に振っている。
大体はこれのいずれかです。
ランサーズやクラウドワークスをはじめとするクラウドソーシングで募集されている案件も、ほとんどが上記のどれかに該当すると思います。
それぞれの難易度はあくまで目安ですが、基本的にクライアントから直接仕事を貰える場合はスムーズに進みことが多いです。
中間に人が入っていると、エンドクライアントとのマッチングの相違で何度も修正が発生して、トラブルも起こりやすくなります。
■クライアントとライターがトラブルになる理由
さて、それじゃ具体的にどんな理由からトラブルになるのかを語っていきましょうか。
◆人として相性が悪い
人同士の相性に関してはどうしようもありません。フリーランス側から見れば担当者を変えてもらうか、諦めるか、妥協するかのいずれかです。
クライアント側から見れば、どうしてもその人に依頼したいなら妥協するか、そうでないなら代わりの人を探した方が早いと思います。
文章や構成に関してはそれぞれの好みもあるので、個人的な趣向まで合わせてほしいなら、最初から構成案を作って依頼するようにしましょう。
というのも、Dもクライアントからテーマだけ丸投げされた後、納品したら「内容は良いけど構成が自分の好みじゃないから作り直して!」といわれて、少々トラブルになった経験があるためです。
Dの場合は事前に頂いてなかった要望の後出しは、基本的に別料金あるいはクライアントご自身での修正をお願いしています。完成形がない以上、応じていたらきりがありません。
こうした後付けの要望や、次第に作業量と料金が見合わなくなってくるので、始める前のしっかりとしたお互いの要望の書き出し、ヒアリングが重要です。
え?修正も料金に含まれているんだから、応じるのが当たり前?
修正というのは「納品物がクライアントの求めていない内容であった場合、あるいは部分的に追加してほしい情報があるとき、一定の範囲内で行うもの」です。
好み含み、満足してもらえるまで何度でも無料で書き直します、というわけではありません。
あくまで「限度」がありますから。
基本的に形のないものを、個人のセンスで作成するのが「文章」であり、書籍やサイトなどを元に、文章を作るために収集するのが「情報」です。
情報の有無に関しては修正の範囲ですが、個人的なこだわりに関しては、ライターが把握・対応できる部分ではないのです。
そこがどうしても合わない、というのはもう感性や相性の問題になってくるので、別のライターを探した方がお互いに良いと思います。
わざわざこんなこと書くべきではないんでしょうけど、意外とこうしたトラブルが起こっていると聞くので。
◆作業量に対して単価が安い
これは1番よくあるお話ではないでしょうか。最初は高単価かかと思ったけど、実際作業を始めると、難易度が高くて時給にしたら100円程度…。
こんなんやってられっか―――!と投げ出す人もたまに見るような見ないような。
これらのライターとクライアントのトラブルに対しての対策は以下の通り
ライター側
1.最初から単価の安い案件には手を出さないこと
2.自分で単価の交渉をする
3.案件自体を受ける前に、似たような案件か案件の一部を安価でトライアルとして受けてみる
クライアント側
1.発注予定のライターの相場やレベルを調べて、調整する
クラウドソーシングならそのライターが過去どんな案件を受けてきたから確認できます。
2.トライアルを必ずさせる
そのライターが本当に書けるか、作業量と料金が合っているかの確認のため
3.可能なら単価を上げるか、上げるための条件を提示する
(画像もセット・事前に構成案を出す・ライターのSNSで宣伝させる・文字数を増やすなど)
基本的に元となる単価が作業量に対して安い時点で、ライターは受注対象から外します。
なので「何とかこの料金でお願いできませんか」といっても、可能性は低いといえるでしょう。
たまに「単価は安いけど継続的に依頼できます!」と提案されているクライアントも目にしますが、単価が安くて量が多い場合、単純にそれだけ時間を割くことになるので意味がありません。
そのライターの相場からちょっと安いけどたくさん依頼します!とかなら大丈夫だと思いますが、段違いに安い場合は量があっても、本来の相場案件を少量こなした方が利益率も高くなるのです。
◆格安案件と相場案件の比較
例えば1000文字5000円が相場の人に1000文字1000円の案件を依頼するとしましょう。
継続依頼で毎月10記事依頼するとして…1記事あたりの執筆にかける時間は相場案件2時間、格安案件1時間とします。
格安案件10件分と相場案件5件分を比較してみましょう。
1000円×10件×1時間=1万円:10時間
5000円×5件×2時間=2万5000円:10時間
何を伝えたいかというと、格安案件で量があっても、通常相場の倍以上の時間と作業を行わなければ相場に届かないというところです。
上記の例であれば、相場記事5件の金額に届かせるためには格安案件を25件こなさなければなりません。
相場案件を2時間かけての執筆だったとしても、所要時間は10時間。
格安案件で相場の10時間でもらえる金額と同額もらうには25時間かかります。
これが4000円で1時間30分作成できるものを大量に、などであれば交渉も可能でしょう。
ですが、相場より格段に安価ではそれも難しい。
そのため、外部ライターに依頼する場合は相場を把握しておくことで、金銭面の食い違いを避けられます。
企業側も予算が決まっているでしょうから、予算内で予定する記事数を書いてくれるライターを探すか、記事数を減らして質と単価を上げるかのどちらかです。
■ビジネス意識、礼儀がない人は論外
これはD特有かもしれませんが…
どれだけ単価が高くても、礼儀や誠意がない人とは基本的に仕事はできません。
言葉遣い、対応全てにおいてです。
稀に「とりまおねがいします」や「なるはや」でといった略語を使う方や、顔文字を文章に含まれる方がいらっしゃいます。
時代の風潮があるかもしれませんが、友達じゃないのだからビジネスでのやりとりでは避けた方がいいです。
金銭関係がある以上、そうしたお友達感覚は信用に値しません。ましてや、フリーランスは個人であっても経営者です。シビアにもなりますよ。
その他に、例えば約束の期日までに連絡がない、当たり前のように次々と要望を変更・追加するなど。
これも友達や知人ではないのだから、契約外のことをさせるなら随時相談するのは当然です
ビジネスでの関わりである以上、クライアント・ライター側問いません。
フリーランスはあくまでフリーなので、従業員や部下を扱うように接すると、高確率でトラブルになりやすい。
そこに上下関係は存在しませんから。
フリーになる理由はそれぞれですが、一般の企業に加わらず生きている時点で何かしら「クセ」が強い人間であるのは確かです。
誰に仕事を発注するかは発注者に選ぶ権利があります。
しかし、仕事を受けるか否かを決める権利は受注側にあるため、立場が常に対等であることを忘れてはいけません。
またライター側も在宅だろうとなんだろうと、あくまで仕事であることを意識するようにしましょう。受注した以上、責任を持って対応しなくてはなりません。
フリーランスとは即ち、1人の社長と同じなのです!
■まとめ
金銭面と内容の密な擦り合わせと社会人の礼儀を持ってお互いに接していれば、トラブルの大半を避けることができます。
ちょっと堅苦しかったでしょうか?
でも私だってたまには真面目な記事も書くんですよ!!
企業様や同種のフリーランスの方々に「偉そうに言いやがって」とか思われるかもしれません。
でも、誰かの意見に左右されるような人間なら、そもそもフリーにはならないと思いませんか?(^o^)←ここでは顔文字使うぜ!!
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