はい、浪速のDです。
近頃、ネットショップを構築しようしようとして、結局はなかなか時間がありません。
そんな近頃です。
在宅業って会社員の憧れだったりしますよね。
毎朝辛い満員電車に潰されることもなく、好きなときに起きて、食事して、仕事する。
そんな生活を夢見て、ランサーズやクラウドワークスをはじめとする、クラウドソーシングに期待を膨らませる人も少なくないでしょう。
でも、ネットなどで情報を覗くと「地雷クライアントしかいない」「単価が安すぎて時給300円前後」などなど、割とネガティブな噂ばかり。
はたまた別なところでは月商50万円!などのお話もあって、実際のところどうなの?と混乱を招く方も多いと思います。
クラウドソーシングは、Dもときたま利用しているので、その辺りの真実について語っちゃおうと思います!
■クラウドソーシングの存在価値
まず結論からいえば、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングで、生活できるくらい稼ぐことは可能です。
ただ各サイトが謳っている「誰でも稼げる」とか「簡単にプロに依頼できる」というキャッチコピーは、少し語弊があるように感じます。
ちょっと長ったらしくなりそうですけど、気になる人だけ読み進めてください。
強制は……しないよ?
クラウドソーシングって本来はかなり便利なサービスなんですよね。
理屈でいえば出会い系とか婚活系のサイトと同じ。あるいは無人の派遣会社か。
“仕事を外部に依頼したい人”と”仕事がしたい人”の出会い場ですからね。
お互いにとってメリットしかないはずのサービス。存在価値は十分にあるといえるでしょう。
それじゃ、なんでどこもかしこも不満や批判に溢れているか。
その辺を考えていきましょう。
■案件の相場価格が激安
Dはライターなので、クラウドソーシングのライティング案件しか把握していませんが、エンジニアやデザイナーの単価も相場に比べるとかなり安く設定されているようです。
まずライティング案件に関しては、特に出版社や編集プロダクションなどの紙媒体出身者たちが、その価格に驚いている傾向があります。
Dは紙媒体の経験がないので相場は知りませんが、聞いたところ1頁400文字で5000〜1万円とかあるらしいですね。
今はもう少し低いのかな?
経験のある人、良ければ教えてください!
これに対してランサーズやクラウドワークスなどで、WEB媒体のライティング案件を見てみると、1記事1000文字200〜300円などがざら。
よくても500円とかくらい。
もちろん、1000文字5000〜1万円とか高単価の案件もありますけどね。
エンジニアも200〜300万円相場の案件が50万円前後とからしいです。
だからまあ、クラウドソーシング案件の単価が、作業量に比べて安いのは間違いありません。
ではなぜクラウドソーシングの単価が安いのか。
これまた強制はしないので、よければ読み進めてください。
強制はし・な・い・の・で!
■クラウドソーシングの案件単価が安い理由
Dが思うに、これにはいくつかの理由があると思います。
色んなところで飛び交う不平不満の情報って、どれも”発注側”か”受注側”のどちらか一方のみの視点から発信された意見が多いんですよね。
一応Dは発注側・受注側双方の経験があるので、それを踏まえて考察していきたいと思います。
第一にランサーズやクラウドワークスをはじめとして、クラウドソーシング全体の案件は、安価であるのが当たり前となってしまっているんです。
これまたライティングで例えますが、発注者としてはじめてクラウドソーシングを利用したいと考える個人・企業があったとしましょう。
相場を知るためにその他案件の価格を調査すると、1000文字200~500円程度が大半。
じゃあうちは1000文字400円でいいやってなるわけです。
これはクライアント云々というより、初期段階でのクラウドソーシング側の管理・考慮不足。
最低依頼金額を設定するなり、何か規定をつけないと価格相場が暴落するのは当たり前。
まあ、前例がなくて手探りだったのもあるでしょうが。
あとクラウドソーシングで相場価格出すなら、リアルで外注すれば済む話なので、その辺りの差別化もいまいち。
エンジニアやデザイナーは特に求人を出せば集まりやすい人気の業種なので、顕著ではないでしょうか。
ライターは昔でいう記者とかになりますかね。
インタビューなう
でもWEB専門のライターはグーグルの評価基準変更とメディアによる集客が主流になった影響で増えた職業だから、そもそもリアルの相場らしい相場が存在しない。
寧ろ、紙とWEBの差が少しずつ縮まってきたんじゃないの?とか思うことさえあります。
近頃乱立するクラウドソーシング同士の差別化は、実名での登録だとか手数料の安さだとかで考えられていますが、実際は”どれだけ良質な仕事を集めて、一流のクリエイターに依頼できる環境を作るか”だと思うんですけどねぇ。
基本的にクラウドソーシング運営側は、手数料で収入を自動化させるのが目的だから、登録者の面倒はほとんどみない。
仮入金があるから安心、という人もいうけど、そんなのは両者が事前に契約書なりを交わして、お互いの連絡先・住所を交換して、いざとなれば訴えられるよう環境を整えておけばいい話。
そういう責任や面倒ごとを避けたいという人が大半だから、お互い様っちゃお互い様だとも思う。
以上のような理由で全体の相場が激下がりしてるから、資本力の少ない個人やフリーランス・零細企業も発注側に回ることが多い。
これらの人が外注する理由は、主にアフィリエイトか広告収入目当てのサイトに集客するためのコンテンツが大量にほしいから。あるいは仲介手数料を抜いての横流し。
とにかく”他人を使って楽に稼ごう”という考えが強い人たちでしょう。
この結果として安価・良質・量産の三拍子が揃うのです。
ネットという匿名性から、問題があればいつでも逃げられると安易に考える人もいないとはいえない。よく言われる地雷クライアント・クリエイターとはこのような人たち。
1つ覚えておいてほしいのは、個人でもフリーランスでも、価値をちゃんと理解している発注者もいるということです。
だからクラウドソーシングでも稀に相場かそれ以上の価格の案件が出ている場合もあります。
アフィリエイトやコラムなど内容は問いません。
本来良質な記事やシステム、サービスを得るためには、相応の対価が必要なのです。
クラウドソーシングのライティング案件は単価が安すぎて稼げないという人は、多分安価の案件にしか手を出していないのでしょう。
あるいは、高単価の案件に通る提案や技術を持っていない。
まあ、地雷クライアントについては現実も同じだと思いますけど。
さあさあ、まだ続きが気になるなら読んでくださいよ?
強制はしないのだから!
■実際どれくらい稼げるのか
ランサーズ・クラウドワークスには主に3つの仕事形態があります。
それは以下の3つです。
・タスク
・プロジェクト
・コンペ
各形態の特徴
・タスク
あらかじめ定められたテーマ・条件に沿って文章やデータを集めて納品する
・プロジェクト
依頼内容に対して発注者に提案をして、選ばれたら仕事が始まる
・コンペ
主にデザイン系の形態で、発注者がイメージを提示して受注者が先にそのイメージを汲み取った商品を作成して提示する。そして数あるデザインの中から抜擢されて買取が決定すると、報酬が発生する。
この中で、ライターやエンジニアが受けるのはタスクかプロジェクトのどちらかでしょう。
特に初心者のライターはタスクから始まるのが基本です。
例えば1000文字300円のタスクを25日稼働で、1日5記事やったとしましょう。
300円×5=1500円/1日
1500円×25日=3万7500円
1カ月に125記事作成
これくらいやれば、まあアルバイト程度の収入にはなります。
正直、1日1000文字5記事は慣れないと結構しんどいです。
コンビニアルバイトの方が、割が良いと感じるなら、おとなしくアルバイトしましょう。
ここから収入を増やしたければ、単価がいい案件を探すなり、技術を磨いてプロジェクトに提案するなり、執筆速度を上げるなりすればいいだけです。
上記は1日5記事で1記事単価300円でしたが、これを1記事500円で1日6記事にすれば
500円×6記事=3000円/1日
3000円×25日=7万5000円/1カ月
ね、在宅でも週4のアルバイト程度の収入にはなるでしょう。
仮に稼働を20日しても6万円なので、在宅で単純作業の報酬としては十分だと思いますよ。
まあ慣れないうちは多分、1記事あたりリサーチ込みで2~3時間はかかるので、時給計算すると400円とかになるでしょうけど。
慣れると1記事あたり30分~1時間程度で作れるようになります。
これが作業量多すぎて時給云々、というなら外で働けばいいだけです。
それはもはや個人の能力的な問題になってきます。
在宅ライターとして稼げるだけの適性や能力が、現段階ではまだないということです。
どうしても在宅で稼ぎたいのなら、技術なり速度なりを磨くしかありません。
因みにクラウドワークスはタスクの手数料が不要になったので、全て作業した人の手元に入ります。ランサーズは20%引かれるので手取りは80%。
タスクをやるならクラウドワークスがオススメです。プロジェクトはどっちも同じ20%引かれます。
コンペは知らぬ!Dは破滅的な絵しか描けないからね!!
適材適所大事。
↑あれ、外注した文章内容の”は”が全部”わ”になってる……!?
例:これわ・こんにちわ・あれわ
■悪かろう安かろうになっている
仮にクラウドソーシングの案件が相場になったとして、登録者のどれだけがそれに見合う納品物を出すことができるでしょうか。
ライターなら
どれだけ安価なライターより良質な記事を作り、企画や提案など+αの価値を付加できるか。
エンジニア・デザイナーなら
リアルで依頼するよりもどれだけ有益な価値を提供できるか。
その発注者に対して、どれだけの貢献ができるのか。
それだけだと思いますよ。
メーカーからの依頼で商品ページの作成やシステムの構築、記事の作成などであれば、
自身のSNSで拡散して広告・集客もできるとか、新しい企画を作れるとか、集客戦略を提案できるとか。はたまたサイト管理もできるとか。
これらを何もできないという人が非常に多い印象があります。
しかもその”できること”に関しても、プロかと問われば責任や自信を持てない人が多い。
ただ言われたことを言われた通りにやるだけ。できないことを勉強してできるようになろうともしない。
それじゃリアルの相場価格をもらえなくても仕方がないと思いません?
ビジネスはあくまで価値と対価なので、多くの報酬をもらおうとするなら、相応のクオリティや付加価値が必要となるのです。
もちろん、作ったものがそのまま報酬以上のお金を生み出すのなら、どんなに強気で出てもいいんですけどね。
文章でもシステムでもイラストでも、それ単体でお金を生むということは基本的にないんですよ。
あるいは、お金になるかどうか不明確なんですよ。絶対じゃない。よっぽど人気で高名な方なら別でしょうけど。
だから、少なくとも発注者が満足する何かが必要になるんだと思います。
発注者が満足したけどお金にはならなかった、という場合はもはや発注者の戦略ミスとなってくるので、クリエイター側にできることはありません。
せいぜい、改めて戦略の提案を持ちかけるくらいでしょう。
あー、今回やたら長くなってしまった…。
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