Dです。
今日は少し余力があるようなので、ちまたで騒がれている「1円ライター」や「高級ライター」なるものについて物申してみようかなーと思います。
事の発端は某キュレーションサイトの騒動ですが、それについては今回ほとんど触れません。
今回は妙に注目されているキュレーション騒動に感じるライターという職業への根本的な勘違いと1円ライターから見た、キュレーションサイト「炎上」の現場
の記事について、ちょっと個人的な意見を書いてみるつもりです。
■ライターという仕事は何か
ライターって一昔前は、記者という言葉で呼ばれていた職業だと思います。
ネタを集めるためにあちこち走り回って、特ダネを見つけたり取材をしたりして、どこにもない情報をいち早くキャッチして記事にする。
もちろん現在でも出版社や雑誌社などでは、そのような仕事のやり方も残っているし、そういう記事の方がオリジナリティも内容も濃くなります。
そういう業界出身の人は特に、文章に対するプライドやこだわりも強くなるのでしょう。
だからこそ、情報をまとめるだけの「キュレーター」やリライトのみを行う人をライターとは認めない。
取材や調査あってこそのライターと考えているから。
調整や調べることが9割、という言葉と語られている通り、取材もインタビューもすべて【調べる行為】です。
それに伴う時間調整やアポイントなどもすべて【調べる行為】に入ると考えても良いと思います。
文章自体は情報さえあれば、後は基本的な国語力があればだれでも書けるわけで。
で、この「自身の頭と足を全開にして調べる行為」ができない人がライターを名乗っているから、本場の方々が異論を唱えているのかなーという印象です。
故にライターは書くだけで成り立つ仕事ではない、と。
■1円ライターと高級ライターって何?
今回ネタにさせていただいてる方の記事で言う1円ライターとか高級ライターって話。
真剣に努力すればいずれは高級ライターになれると信じている、ということですが。
そりゃまあ真剣に努力すれば、ライターで生活できるようにはなると思いますよ。
ただ努力の方向性が違うように感じるんですよね。
手っ取り早くライターで食っていけるようになりたいなら、雑誌社なり出版社なりに勤めた方が早いと思います。
入社するためにも、中で実力をつけるためにも相当な努力が必要にはなるでしょうけど。
高級ライターは1円ライターをバカにする、というのも、かなーり自意識過剰な気がします。
1円だろうと10円だろうと、仕事は仕事なので・・・。
そもそも1円ライターって単語がどうなのだろうか。
いや、この場合は1円キュレーターかな?
でまあ、ライターで高いお金を貰えるようになりたいのであれば、文章力の前に自分の立場をしっかりと再認識するべきじゃないのかなと。
ただ文章を書くだけなら誰でもできます。
自分の文章は表現力豊かで~とか語りたい気持ちはわかるんですけど、ぶっちゃけそこそこ書ける人になってくると気にならない程度の差しかありません。
リンク先の方が仰っているように、同じ仕事を繰り返していても、それ以上の仕事は来ませんし、キャリアアップもできません。
より自身の価値を高めるためには、それまでしてこなかったことをやるしかないです。
あまり具体性はないですが、リンク先の方が仰っている「キュレーター」に求められる要素と「ライター」に求められる要素を箇条書きでまとめてみました。
◆キュレーター
・ネットの情報リサーチ(事務的要素)
・集めた情報をまとめて書き写す(事務的要素)
◆ライター
・ネットや雑誌その他での情報リサーチ(事務的要素)
・どのようなコンテンツを作るかを考える(編集的要素)
・取材相手の選定とアポイント(営業的要素)
・取材やインタビューをして話を聞き出す(カウンセリング要素)
・取材内容を元に相手が言いたいことを文章で表現する(ライター的要素)
・全体を通して必要なのはコミュニケーション能力と折衝管理能力
・あちこち取材に走り回る体力と気力
・その他、あらゆることを知りたいと思う知的好奇心
こんな感じでしょうか。
Dも別に本場のライター出身とかではないですので、思いつく限りなんですけどね。
総合的に見るとキュレーターには、どちらかといえば事務的な印象を持っています。
ライターは総合職に等しいかと。
議事録みたいになってしまったw
結論
どんな仕事もただあるものを書き写すだけで成り立つものじゃない。
以上Dでした!