『初めて試食販売のバイトをするけど不安…』
『試食販売をやってるけど、思ったほど売れない』
『もっと売れるようになりたい!』
試食販売の派遣バイトをご検討中、あるいは始めてみたけど上手くいかずお悩みな皆さま。どうも、Dです。
完全に冬入りして、もう石油ストーブつけっぱなしな毎日を過ごしております。
試食販売スタッフ(業界用語でマネキン)で、生計を立てている人は結構多いですよね。
学生で単日バイトができるという点から、検討している人もいると思います。フリーランスとはちょっと違いますが、それでも融通の利く働き方ですし。
Dはその昔、マネキン派遣会社にコーディネーターとして勤めておりまして、マネキンの仕事内容から内部事情まである程度は知ってるんです。
マネキンを初めてやるから不安という気持ちも分かりますし、思ったように売れないという悔しさも分かります…
でも大丈夫。
この記事を最後まで読めば、そうした悩みはスッキリ解消できるでしょう。
※ただし効果には個人差があります
今回はそんな昔(とはいえ数年前)の記憶を呼び起こし…
これから試食販売スタッフを始めようと思っている人に向けて、マネキンの仕事内容や売るためのポイント・コツなども含めて紹介したいと思います。
1.試食販売スタッフ/マネキンとは
試食販売スタッフは、食品メーカーの新商品や人気商品をより多くの消費者にPRし、販売促進を助ける仕事です。
業界用語では『マネキン』と呼ばれており、全国のスーパーやデパート・薬局・飲食店などさまざまなところで行われていますね。
近頃は『デモンストレーター』なんて呼び方もされているとか。
アナタも試食販売のおばさんに声をかけられて、サッと無視して通り過ぎた経験あるでしょ?
試食販売員は、ほとんどが派遣会社から派遣されたスタッフ。
たまにお店の人がデモンストレーションをしているケースもありますが、7~8割は派遣会社から来ている人と思っていいでしょう。
あ、ちなみに試食販売員は9割女性です。
年齢はプロモーションをしている商品によりますが、男性はかなり少ないと思います。
なぜなら、男性は同じ派遣会社に登録しても、基本的に試食販売員の仕事は紹介されません。
お客さんから見て、食品はやっぱり女性の方が印象もいいですしね。
男性に紹介されるのは『品出し』や『開店準備』など、裏方の力仕事が基本となります。
2.試食販売スタッフ/マネキンの仕事内容
試食販売員の仕事内容は、メーカーから指定された商品をより多くの人にPRして認知してもらうこと。そこから販売数アップにつなげることができれば上出来です。
2-1.メーカーの商品PRやプロモーション・デモンストレーション
メーカーの指定する商品をPRするのが主な仕事ですが、ただ商品を持って立っているだけでは売れません。
買い物に来ている奥様方の心に刺さるセールストークを考えたり、商品の並べ方や調理の手順を工夫したりと、見た目よりもかなり奥が深い仕事です。
2-2.売る商品や場所は受ける案件によって異なる
試食販売員として売る商品や実施する店舗は、請け負う案件によって毎回異なります。
これは派遣会社が受注した案件から、順に手配を行うためです。
また同じ食品でも『調理が必要な商品』と『調理が不要な商品』があります。
基本年配の女性(40代以上)は調理系、20~30代の学生などはお菓子やスナックといった、調理不要な案件を※アサインされることが多いです。
※アサインとは、現場に人を当てはめること
2-2-1.遠方の案件では交渉の余地あり
試食販売を行う現場が自宅からかなり遠方である場合、派遣会社もスタッフが見つからず苦戦している可能性があります。
もしそういう案件を受けてもいいと思えるのであれば、受ける前に派遣会社に値上げ交渉をしてみるといいでしょう。
特別単価や遠方手当として500円~1500円程度出してもらえるかもしれません。
なお、Dは毎度遠方や人が少ないエリアのスタッフ探しにかなーり苦労してました。
3.試食販売スタッフ/マネキンのバイトは初めてでも大丈夫
試食販売スタッフのバイトをはじめてみたいけど、やったことがないから不安…
という人もいるでしょう。
というより、ほぼ全ての人がはじめては不安ですからね。
結論から言って、試食販売の仕事は初めてでも問題ありません。
最初は慣れずに大変かもしれませんが、何回かやってるうちに慣れてきますから。
Dが初心者でも大丈夫だという具体的な理由を、ひとつずつ解説していきましょう。
3-1.事前に派遣会社の研修がある
どの派遣会社でも、登録会と一緒にロールプレイングなどの研修を行います。
練習の回数は派遣会社によって違いますが、登録したらいきなり現場に放り込まれるということはありません。
ただ1回だけ練習してあとは丸投げ!みたいなところは、ちらほらあります。Dの勤めていた会社はそうでした。
不安であれば、教育面が徹底している派遣会社からスタートするといいでしょう。
スタッフの教育方針に関しては、派遣会社によってかなり違いがあるので、ホームページなどしっかり読み込んで、吟味するようにしてください。
何なら直接電話で問い合わせて、教育面はどうなっているのか徹底的に質問しておくと安心です。
3-2.初心者は簡単な案件を割り振られる
派遣会社に登録して研修などが終わると、実際に現場を割り振られます。
この際、初心者は調理がない商品など簡単な案件をアサインされるのが基本です。
なぜなら、試食販売員が現場でミスなどを起こしてクレームが発生すると、その後始末をするのは派遣会社です。だからトラブルが発生しそうな案件に、初心者をアサインすることはまずありません。
試食商品を並べてPRするだけなど、誰でもできる案件がほとんどです。
何度か現場をこなして評価が上がってくると、難しい案件や来客数が大きい案件などを任されるようになっていきます。
3-3.不明点は派遣会社の指示に従えば問題ない
初めて現場に入る人は
◎そもそもどこから入るのか
◎試食台はどこにあるのか
◎試食用商品は棚から取ってレジは必要ないのか
など、不安なこと・分からないことだらけだと思います。
事前の研修である程度の予備知識は与えられますが、それでも実際に行くとパニックになって真っ白になってしまうケースも少なくありませんよね。
入口で入店手続きをして担当者を見つければ、基本的にその指示に従えばいいんです。
ただ指示された内容が事前に聞いていたものと違ったり、そもそも器材や商品が届いてない!なんてトラブルも結構頻繁に発生します。初業務でそんなトラブルに遭遇したら、大パニックですよね。
そんなときは派遣会社に電話あるのみ!
試食販売業務における全責任は、基本的に派遣会社が負うことになります。だから分からないことが発生したら、逐一電話して指示を仰いでください。
その指示の通りにして、それでもトラブルが発生したら、あとは派遣会社が対応する範囲です。
3-4.初めてというなと事務所に言われた人へ
よく派遣会社に『初めてと言わないように』
とか釘を刺されたというコメントを目にします。
初めてというといじめられる~みたいな噂もちらほら。
これはDが勤めていた派遣会社でも、実際に言うようにしていました。
ただその理由は、いじめられるからではありません。
もっと単純なメーカーや派遣会社側の都合です。
3-4-1.試食販売/マネキンの仕組み
そもそも試食販売スタッフと派遣会社の仕組みは、次のようになっています。
1)食品メーカーが派遣会社に試食プロモーションの発注
2)マネキン派遣会社が受注
3)マネキン派遣会社が登録しているスタッフに委託
4)派遣の試食販売スタッフがプロモーションを実施
5)食品メーカーが派遣会社に料金を支払う
6)派遣会社は試食販売スタッフに報酬を支払う
という感じ。
で、お店はメーカーから新規営業なり継続なりで契約をして、商品を置いて販売している。
いわば消費者と商品をつなぐ窓口です。
お店からすると、試食販売スタッフは『メーカーから派遣されている人』という認識になる。
もちろん、派遣会社の仕組みを理解しているお店もありますけどね。
で、試食販売を実施するときって、お店からすると余計な仕事が増えるってことになるんです。
準備したり指示を出したりしなきゃならないし。
それでも販売数が増えるなら、お店も利益が増えるし協力してくれる。
ある程度業務に慣れているマネキンさんなら
『最初の指示を出せば、あとは手馴れて仕事をしてくれるだろう』
と考えますしね。
そこで当日来た試食販売スタッフが
試食販売をやるのは今日が初めてなんです
というと、どうなるか…。
あのメーカー(または派遣会社)、ろくに業務も知らない新人をよこしやがって!
となってしまう。
さらに変なトラブルを起こそうものなら、メーカーはお店に商品を置いてもらえなくなるかもしれないし、派遣会社はメーカーから発注がもらえなくなるかもしれない。
だからメーカーも派遣会社も揃って
初めてと言わないでください
とクギを刺すわけです。
初めてというといじめられることもあるから~なんていうのは、自分たちの責任回避の都合を隠したいだけのカモフラージュです。分からないことは分からないし、初めてなもんは初めてだから仕方ないんですけどね。
因みに初めてといったところで、いじめられることはありません。
あくまで可能性の話なので『ああ、そうなんだ~』と、優しく教えてくれるお店のが多いです。
4. 試食販売スタッフ/マネキンのバイトで必要なもの
試食販売スタッフの仕事をする際に、必要となる物を紹介します。
1度用意すれば、以後ずっと使い回せるものばかりなので、ローテーション用に2つずつ程度準備しておくと安心です。
4-1.エプロン・頭巾・調理器具一式
マネキン業務で絶対に必要になるのが
◎エプロン
◎頭巾
◎調理器具
の3つ。
これは試食販売スタッフの制服ともいえるアイテムなので、目立ち過ぎないものを選んでおきましょう。派遣会社によっては、色や柄なども指定されるケースもあります。
調理器具一式は
◎木べら
◎泡立て器
◎長いお箸
◎小型のフライパン
◎調理用のボウル
◎包丁
◎試食台に敷く布
程度でしょうかね。
全部100均で買えるものばかりです。
ホットプレートやITコンロなどは、都度派遣会社より店舗に郵送されるので、自分で用意する必要ありません。
持ち物に関しては、派遣会社の事前研修でも学べるので、その際に再確認しておくといいでしょう。
4-1-2.エプロンや三角巾の色にもこだわりを持つ
エプロンや三角巾は落ち着いた色なら、それ以上の指定をされることは少ないです。
原則自前で用意するものですが、少しでもお客さんの目にとまりやすいように、赤など比較的明るい色を選んでおくといいでしょう。
黒や紺など暗めの色は、無難ではありますが目立ちにくくなります。
4-2.検便
イオンなど一部の店舗やデパートでは、検便の証明書がなければ入店できないところがあります。そうした店舗での試食販売も行われるので、事前に検便を派遣会社に提出しておきましょう。
提出してから証明書が出るまでに数日は必要になるため、日程に余裕を持って行動しておいたほうが無難です。
技術・スケジュール共にいいのに、検便がないためにアサインできない!なんてことはよくありました…。だから検便を出しておくだけでも、紹介してもらえる案件の幅は広がります!
5.試食販売で売れるようになるポイント
試食販売員をはじめてみたけど、思ったほど売れない!とお悩みの方もいるでしょう。
単純な経験不足なのか、売り方に問題があるのか、それともセールストークなのか。
要因はそれぞれですが、試食販売員として販売数アップにつなげるためのコツをご紹介します。
5-1.事前に商品の魅力を熟知し商品に自信を持つ
重要なのが『商品に自信を持ってPRすること』です。
自分が本気でオススメできると思う商品は、試食販売の場でもどんどん売れていきます。
逆にPRする本人が商品について良く知らなかったり、自信なさげに紹介していると、お客さんにも察知されて避けられていくんです。
だから、現場に入る前に実際食べてみたりして、その商品についての知見を深めておくと、PRする際のセールストークも作りやすくなります。
今の世の中はネットで情報が色々揃うので、PRする商品を買って自分なりにメニューを考えてみるのもいいでしょう。
5-1-1.その商品を必要とする人に刺さるポイントをまとめる
商品にはそれぞれ売りとなるポイントがあります。
そしてその商品は、必ず何かしらのターゲットを想定して開発されているはずです。
例えばカロリーオフなドレッシングなら『ダイエットで野菜やサラダを中心に食べているけど、ドレッシングのカロリーが気になっている人』とかね。
そういう人になら、カロリーオフでしかもおいしいドレッシングは魅力的に移るでしょう?まあ、かなりありふれた例えですけども。
PRする際も『商品の魅力』と『それを必要とする人・魅力に感じる人』に上手く伝えらえるキャッチトークがあれば、飛躍的に売りやすくなります。
そのためにも、事前に商品研究はしっかりしておくべきなんです。
5-1-2.オリジナルメニューなどを目の前で作って盛り付ける
試食用の商品を魅力的に見せるには、商品の盛り付け方やレシピなども重要なポイントです。
美味しそうに見える盛り付けはもちろん、手軽で簡単にできるというところをお客さんの目の前で実践して見せることで、よりダイレクトに魅力を伝えられます。
メニューはメーカーから指定されていることが多いので、お客さんとの会話を通して『こんな風にしても美味しいですよ~』と、盛り込んでいくと効果的。
あと焼く作業がある商品なら、お客さんの出入りが多くなるタイミングを狙って焼くのがコツ。匂いで引き寄せると同時に、手軽さやおいしさをPRすることで、より多くの人に売れやすくなります。
5-1-3.シチュエーション別にセールストークを何パターンか考えておく
商品の魅力を伝えるためには、その商品を活かせるシチュエーションを何パターンか考えておくようにしましょう。
例えば先ほどの
『カロリーオフな美味しいドレッシング』
◎ダイエット中だからサラダにかけるドレッシングのカロリーが気になる人でも安心
◎カロリーオフなドレッシングは味が悪いから、カロリーは気になるけど普通のドレッシングを使っている人にもオススメ
◎サラダ以外にも使えるから、料理の幅も広がってカロリーオフも実現!
などなどのシチュエーションやターゲットが想定できますね。
このままだとさすがに長ったらしすぎるので、もう少しコンパクトに言い換える必要はありますが…
要は『あら、そんなに便利なら買ってみようかしら』と思わせればOKです。
5-2.笑顔・元気・愛想をよくする
試食販売に限らず、接客業では笑顔・元気・愛想のよさは必要不可欠です。
どんなにトークが素晴らしかろうと、売ってる人が不愛想で元気がないのなら、まず売れません。
5-2-1.自分のファンを作るつもりで接する
試食販売は商品力+お店の集客力+試食販売員の力の計算式です。
試食販売員のファンが増えれば、他の試食販売員とは比較にならないPR効果が期待できます。
人気のマネキンさんとかは、やっぱりご本人のファンが大勢いたりしますし。
○○さんがいると聞いたから今日店に来た
○○さんからだといつも買っちゃう
みたいなことを言われるようになれば、試食販売員として一流と言っていいでしょう。
ファンを作るために必要なのが、やっぱり愛想だったり丁寧な対応だったりするわけです。
5-2-2.丁寧な説明や立ち振る舞いを心掛ける
試食販売員の派遣バイトは、エンドユーザーである消費者と、もっとも近いところで接する仕事です。一般的なコンビニなどの販売職と比べても、より丁寧な商品説明や接客・立ち振る舞いが求められます。
お客さんもよく見ているので、適当なことをすれば直ぐに見抜かれちゃうんですよ。
カチカチになる必要はありませんが、元気と愛想よくは大前提になるでしょう。
コンビニ店員のように、人目が少ないからとサボったり、手抜きをして何もせず突っ立っているなんてこともできません。
普通に長時間の立ち仕事なので、初めての人は最初『思った以上にキツイ』と感じると思いますよ。まあ、慣れればそうでもなくなってくるんですけど。
5-2-3.買うお客・買わないお客を見極める
店舗に足を運ぶお客さんのなかにも、試食をして買う人・買わない人がいます。
試食販売でターゲットにすべきは前者の人です。
何度か試食販売の現場を経験していると、だんだんと買うお客・買わないお客の区別がつくようになってきます。買い物かごの中身とか、ショッピングカートのかごの数とかでね。
ですが、後者の人も試食後すぐに買わないとしても、後々の購買につながる可能性があるので、判断が難しいところ。
どちらにせよマネキンの立場としては『買わない人は食べないでください』ともいえないので、まずは試食数を増やすことを目標に、いろいろな人に食べてもらうのが先決になります。
試食販売スタッフの目的はあくまでPRであって、営業マンではありません。
その商品の良さを多くの人に認知してもらって、結果的に購買数が増えればいいんです。
もちろん試食販売を実地した日に売れ行きが伸びることも大切ですが、問題はそのあと継続性があるか否かですからね。長い目線で商品を好きな人が増えれば、最悪当日売れなくても試食販売を実地している意味はあります。
まあ、売れなきゃメーカーやら派遣会社からは文句言われますけどねw
5-2-4.お客さんのライフスタイルを想定しながらトークする
お客さんの買い物かごの中身などから、その人のライフスタイルや食生活などをざっくりですが予測することができます。
例えば買い物かごにジャガイモ・人参・玉ねぎなどが入っていれば、カレーや肉じゃがなど煮物系の献立を考えているのが分かりますよね。
そこで自分が宣伝しているのがドレッシングなどであれば、煮物の付け合わせとしてセールストークを考えて提案することができます。
とくにカレーとか数日続くのが前提ですから、そこからもアプローチできるかもしれませんね。
まずは『お客さんのことをよく観察する』というのが、試食販売で売上をあげるためのコツと言えるでしょう。
ちなみにDもちらほら応援やクレーム対応などで、現場に入った経験があります。
いくつかやりましたが、覚えているのは殺虫剤の『ゴキジェットプロ』と菓子パンです。
それなりに売り、メーカーさんからも感謝の言葉をいただけましたが、Dは外見的にあまりマネキン向きではないので不利だと実感しました…
5-3.売ろうとしない
試食販売で売れなくて売り方を調べている人って、現場でいかにも買ってください!
みたいな押し売り気味にしてる人が多かった印象があります。
攻める売り方はいいんですけど、押し付ける売り方は基本的に売れないんですよね。。
『この商品こんなによくて、こんなに素晴らしいから、買いませんか?』みたいな。
試食はあくまで試食で、まずは『試したい方どぞ~、どうですか~?』くらいの、気軽な感じで手渡しするのが一番。あとは感想を聞いて、手ごたえありそうなら話に合わせて、提案やらオススメやらをしていく。
つまり『お客さんの意見ありき』の攻めならいいんですけど、何も聞かずに試食した人にいきなり『美味しいでしょ?買いませんか?』としちゃうと、ドン引きされちゃう。
気に入らないなら買わなくてもいいんですよ。
って雰囲気を伝えるのが、試食数を増やすコツであり、販売数を伸ばすコツでもあります。
まあ今回は試食で書いてますけど、普通の会話とか人に好かれるコミュニケーションとかも、基本は同じなんですけどね。
5-3-1.まずは試食数を増やすのが目標
試食販売は試食数が増えれば、比例して販売数も伸びます。
だって、食べてみて『いい!』と思った人は何も言わなくても買っていきますから。
だから、まずは販売数よりも試食数を増やすことを目標にした方がいいです。
販売数は試食数を増やせるようになってから、次のステップアップとして考えるくらいがちょうどいいと思います。
5-3-2.売り方は人それぞれ
試食販売で売るためのポイントやコツは、ここまで書いてきた通りです。
ただこれらのポイントを押さえた上でどう売るかは、各マネキンさんのやり方やスタイルによって異なります。
ガンガン声をかけて売る人もいれば
一人一人じっくり話しながら人気を集める人もいる。
最終的には自分に合った売り方で売るのが一番いいです。
それがご本人的にも仕事を楽しめるポイントでしょうから。
6.試食販売スタッフ/マネキンの収入
さてさて、これから試食販売スタッフことマネキンをはじめようかという人が気になるのは、何より収入ですよね。
時間の融通が利く仕事だからこそ、どれくらいの稼ぎになるのかは重要なポイント。
というわけで、ここからはマネキンさんの収入についてお話していきましょう!
6-1.仕事をする日数で収入が決まる
マネキンさんの収入額は、単純に仕事に入る日数で決定します。大体のマネキン派遣会社が日給制なので。
そこから、レギュラーで仕事に入っている人でどの程度の収入になるのかシミュレーションしてみましょう。
6-1-1.試食販売スタッフの日給相場
日給金額は地域やマネキン会社、その人のランクなどによっても異なりますが、大体1日8000円~1万円ほど。8~9時間拘束が基本なので、時給にすれば888円~1000円。
週末土日や祝日などは、500円~1000円ほど日給がアップするところが多いと思います。
あとはバレンタインとかクリスマスみたいな、イベント行事がある日。
そういう時期は、どのマネキン派遣会社も大忙しですよ。
人手不足になりがちで、毎日のように登録説明会をしています。
特定のマネキン派遣会社内で評価が上がると日給もあがるので、高い人だと1日1万2000円程度くらいまではいくんじゃないでしょうかね。
6-1-2.試食販売スタッフの収入例
仮に平日の週5日・日給9000円で、試食販売のマネキンをやったとしましょう。
すると以下のような計算式になります。
9000円×5日=4万5000円/1週間あたりの収入
4万5000円×4週間=18万円/1カ月あたりの収入
次に8000円の週3日勤務の場合
8000円×3日=2万4000円/1週間あたりの収入
2万4000円×4週間=9万6000円/1カ月あたりの収入
これがベテランになり、日給12000円で週5日入るとどうなるか
12000円×5日=6万円/1週間あたりの収入
6万円×4週間=24万円
以上のような収入になります。
実際は時期や週によっても入れる日数は変わってくるでしょうから、変動はするんですけどね。
頑張る人だと週6入ったりするケースもありますから、やり方次第では上記以上に稼ぐことも可能でしょう。
あと保険料やら税金関係を支払う必要があるので、手取りとしては少なくなります。
日給が1000円アップするだけでも、月間で2万円の差が生まれるんですから、なかなかバカにもできませんよね。
6-2.試食販売スタッフ/マネキンで収入を増やす方法
さて、では試食販売のマネキンとして収入をアップさせるには、どうすればいいのか。
これも割と単純で方法も決まっています。
6-2-1.勤務日数を増やす
スケジュール的に余裕があるのであれば、勤務日数を増やすのが1番手っ取り早い収入額アップの道です。単日勤務の派遣は原則日給制なので、逆に勤務する日数が減れば収入も減ります。
6-2-2.登録するマネキン派遣会社を増やす
そこで勤務日数を増やしたいけど、登録している派遣会社から仕事の紹介が来ない場合。
マネキン派遣の会社はビックリするくらいたくさんあるので、登録する派遣会社を増やしてみましょう。
食品メーカーは複数のマネキン会社に依頼しているので
A社にはない試食販売案件がB社にあり
B社にはない案件がA社にはある
という状況になるわけです。
登録するマネキン派遣会社を増やすことで、それだけ案件に巡り合える可能性も高くなります。
6-2-2-1.マネキン派遣会社の探し方
マネキン派遣会社を探すには、大きく分けて3つの方法があります。
◎マネキン派遣会社の公式サイトから応募する
マネキン派遣会社はネットで調べればたくさん出てきます。
『試食販売(マネキン)派遣会社+地域名』などで検索してみてください。
求人サイトもヒットすると思いますが、求人サイトに出ている会社のホームページに直接飛んでも結果は変わりません。
◎転職サイトやアルバイトサイトから案件を探して応募する
最初から『バイトル』『リクナビ』などの転職サイトから、マネキン派遣会社を探して派遣スタッフとして応募するという方法です。
求人サイト上では正社員の募集しかないかもしれませんが、マネキン派遣会社の公式際のほうにアクセスすれば、派遣スタッフの募集も行っています。
◎メーカーや店舗直の案件に応募する
派遣会社を通さず、直接食品メーカーや店舗の試食販売スタッフとして契約する方法もあります。派遣会社が間に入らない分、時給も100円~200円程度高いケースもちらほら。
直契約の場合はアルバイトやパートと似通ったシステムになるので、時間の融通性は落ちるものの、勤務日数によっては社会保険なども加入してもらえるメリットがあります。
6-2-3.案件単価を上げる
試食販売スタッフとしての仕事の時給は、基本的に派遣会社や雇い主によって決められています。
ですが、派遣会社などでは内部でランク分けがあったりするので、自分のランクを上げることで時給アップが期待できるんです。
またランクが高いマネキンさんは、優先的に仕事を回してもらえるので、ガンガン入りたいって人はランク上げ必須。
派遣会社は現場の数をこなすほど売り上げも上がるので、できる限り仕事に入ってほしいというのが本音なんです。
現場のスタッフを確保する前に仕事を受注しまくって、あとから特別単価を出して深夜までスタッフ探しをしてたのがDのいた派遣会社。
6-2-3-1.案件単価を上げるポイント
派遣会社内での依頼単価を上げるためのポイントは、大きく分けて下記の2つ。
◎仕事で成果を出して評価を上げる
試食販売をする中で、試食数や販売数などを上げていけば、その情報はお店からメーカーに伝わり、メーカーから派遣会社に伝わります。
そうすると次回から指名になったりして、通常よりも高い単価を提示してもらいやすくなるんです。また派遣会社からの評価も上がり、他の現場も任せてもらえるようになる。
◎祝日や土日など単価が上がる日を積極的に狙う
同じマネキン派遣会社でも、平日に比べて土日や祝日は日給が上がりやすくなります。
何故なら、どの食品メーカーもスーパーや百貨店のかき入れ時となる、土日や連休に試食販売を実地しようとするからです。
案件が一気に集中するので、マネキン派遣会社も料金を上げてでも現場に入ってもらおうとします。というか、派遣会社がマネキン会社から受注する段階で、土日休日祝日は平日よりも料金が高めなんですよね。
だから当然ながら、マネキンさんに支払われる金額も高くなる。
とくにクリスマスやバレンタインは、鬼のような忙しさなので通常時の倍額やそれ以上になるケースも少なくありません。
そういうタイミングを積極的に狙っていけば、同じ仕事内容でも収入額アップが狙えます。
7. 試食販売スタッフ/マネキンのバイトをするときの注意点
さてさて、好きなときに働ける仕事として人気の高い試食販売員のバイトですが、注意すべき点もいくつかあります。
7-1.トラブルを起こすと派遣会社のブラックリストに載るよ
トラブルとして多いのは、試食台を放置して現場を離れたり、大きな声での呼び込みができていなかったりすることですかね。
それ以外はあんまり聞いたことなかったです。
当日に器材や販促すべき商品が届いてなかったりとかはよくありましたけど…。
あ、あと当日ブッチして音信不通になる人は多かった。
一発でレッドカード。同じマネキン会社から依頼は2度と来ないと思ったほうがいいです。
人によっては、トラブルを起こしてメーカー側から拒否されるケースもありました。
7-2.最初は緊張するし売れないこともあるよ
センスがいい人は初回からガンガン売ってたりもしますが、普通はなかなかコツが掴めず、受け取ってもらえないことのが多いです。
自分のやり方が悪いのかな?
と自信をなくしてる人もいますが、とりあえず4~6回程度入ってみてから考えたほうがいいです。
1回や2回だけだと
◎慣れていないだけなのか
◎やり方に問題があるのか
判断がつきませんから。
まあ、派遣会社によっては最初の数回で判断つけて、依頼を減らすようなところもありますけどね。(Dのいたところはそうでした)
5回以上入っても、壊滅的に売れない!って場合は、売り方に問題がある可能性も否めないので、1度登録してる派遣会社とかに相談してみてください。
なお1日立ち仕事なので、慣れないうちは足がむくんだりなかなかしんどいです。
7-3.派遣会社や店舗によって対応が違うよ
マネキンとしての仕事の進め方やルールは、登録する派遣会社や配属される店舗によって異なります。他の会社や店舗では許されていた行為が、許されなかったり。
経験が浅いうちは戸惑うことも多いと思いますが、何度か現場に入れば注意するべきポイントも何となく分かるようになるのでご安心を。
7-4.派遣会社の都合で夜遅くにも電話がかかってくるよ
単日勤務の派遣会社は、日々現場を埋めるのに奮闘してます。
実施日まで余裕がある案件ならいいんですが、急に明後日入れる人手配して!とか言われて、登録してるスタッフさんに電話かけまくったり…
現場を完全に埋めるまで帰れないので、夜の8時や9時とかに打診の電話をしてる日も割と頻繁にありました。※しかも残業代は…1円も出なかった……月に50~60時間は残業してたのに‥‥
逆に言えば、その時間にかかってくるってことは、人が足りてないってことなので、特別単価の交渉とかもしやすい状況ってことです。
8. 試食販売スタッフ/マネキンで役立つ資格
試食販売の資格ってのはないんですが、販売士や上級販売士など、販売に関する資格は知識として役立つこともあると思います。
消費者心理とか接客術とかね。
試食販売とはいえ、結局はただの接客業です。
他の分野の資格や経験も、自分の考え方次第でどうとでも活かせる仕事だと思いますよ。
まとめ
単日の試食販売員は毎回現場・仕事内容ともに変わるので、人間関係の構築や同じ仕事の繰り返しに耐えられない!って人には、向いている仕事じゃないでしょうか。
勤務のスケジュールも立てやすく、子育て中の主婦や学生・副業などなど。
ただ人と会話してなんぼの仕事ではあるので
◎コミュニケーションしたくない!
って人には厳しいかもしれません。
マイペースに接客業を続けたい人はぜひご検討あれ。